
PROJECT MEMBER
全国に多くの店舗を展開し、世界中のハイブランド古着を扱うアパレルブランドRINKAN銀座店の計画。 一般的なブランドショップやセレクトショップと違い独自に買付、セレクトされた商品は新品、中古、最新、ビンテージといった枠組みを超え等価に扱われ、希少な商品も含め数多くの商品が店頭に並べられる。 この商品構成自体がRINKANブランドらしさであると考え、その土地や建物の特徴や歴史を捉え、新しいものと古いモノ、綺麗なモノと荒いものといった相反する要素を等価に扱い空間を構成することでブランドを体現する空間づくりこれまで行ってきた。 今回の銀座店の敷地は歴史的にも有数のショッピング街である銀座の中心に位置するテナントビルの2F。むき出しの荒々しい鉄骨の構造が印象的であった。 そこで建物自体の構造と呼応するようにアルミの鉄骨によって什器を構成することで新旧の鉄骨という構造を等価に並べることを考えた。 また細長い建物に対して白い素材感のない空間を挿入し売場を3つの空間に分けることで奥への好奇心をつくりだすと共に建物やその他什器の素材感をより強く感じさせる構成とした。 シンプルな構成でありながらも素材感のコントラストによって強い印象とブランドらしさを体現する空間づくりを心掛けた。