
補足資料


PROJECT MEMBER
内科クリニックのインテリアデザインである。 22坪とコンパクトなテナントのため、回遊性を持たせて診療の流れを最適化し、患者と医師の動線をスムーズにした。結果として、診察室を中心に入れ子構造の平面が形成された。入れ子は、75角のヒノキフレームで組み立て、小屋のように空間を形づくる。フレームに面材やカーテン、家具を絡めることで、独立性を保ちながらも相互に接続し、実際の面積以上の広がりを感じさせる。 仕上げには、温かさと清潔感のあるシナ材を使用し、半透明のポリカーボネート板で自然光を奥まで届けた。自然光を取り入れることで、患者だけでなく医師やスタッフも快適に過ごせる空間となっている。さらに、フレームに取り付けたカーテンや家具は移動や増設がしやすく、今後の運営方針の変更にも柔軟に対応できる。 長期的な運営を見据え、変化しやすい部分と軸となる部分を分けて階層化し、クリニックとともに成長していく場を目指した。