Collectionhouse

ビルディングタイプ
戸建住宅

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    井田佳明
  • 設計
    LSDdesign株式会社
  • 担当者
    比嘉幹 / 山岸広幸
  • 施工
    LSDdesign株式会社

敷地は沖縄県宮古島の住宅地にある。亜熱帯気候で湿度が高く、暑い地域だが宮古島は更に増したような地域である。この場所で住宅を設計する際に、内部と外部、リビングと外と言うような比較関係ではなく外部も内部と並列になるような住宅が、環境に共生するという面で良いと考えた。 とは言うものの本当に窓を取り去り内外を繋ぐ訳にもいかないので、室内全てから外部という1つの部屋を意識し感じるような配置を心がけた。エントランスを入ると直ぐ右手には外部テラスが広がる。奥に進みリビングへキッチンへダイニング、諸室へと進むが、その傍らには常に外部が寄り添う形を作り、光や風といった自然の供給口となる。 沖縄ではこういった中外の中間領域のようなものをアマハジというが、私にとっては外部は一つの部屋(機能)として捉えることで、全ての内部的な部屋は外部と寄り添う。空間を豊かにするための、これはハジというか中心なのではないだろうか。 配置の話とは別に施主は多くの趣味のものをコレクトしていた。その量は写真では表現できないような量であった。自分はこの趣味の物がテラスや廊下、リビングや各部屋に置かれて行くのを想像し内外一体となるインテリアを施していった。配置計画とインテリア、二つの目的がよく噛み合い小さな美術館のような、しつらえの住宅となっている。

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