
PROJECT MEMBER
茶室を大きく分けると、 四畳半以下を『小間』、四畳半以上を『広間』と分けられます。 『小間』は、わびさびに重きを置き、世界観が凝縮されます。 美容室の空間の中で、さらに美容師の世界観を明確に打ち出し、 作業動線を踏まえたサイズ感の2mx2mx2mのキューブを 『小間』のように捉え、それを6つ分散配置しています。 各美容師が、それぞれのパーソナリティに合わせた空間をアレンジできるように、 可動式のパネルや、鏡を用いることにより、幾通りもの空間の仕切り方が可能です。 空間に添えられる、小物や雑貨類の背景となるように、 抑えた黒のフレームと着色のラワン合板によって構成しています。 フレームをくぐり、出入りすることで、 日常と非日常の境界を行き来するような感覚になることを狙い、 非日常空間の境目を茶室よりも簡素な方法でつくること目指しました。 また、可変な空間のため美容室の域を超えてポップアップ物販や展示等のイベント空間にも利用していく事も目指します。