HARIO Satellite

ビルディングタイプ
アパレル・雑貨
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日本 東京都

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Katsumasa Tanaka / nanako ono
  • 設計
    カミヤアーキテクツ
  • 担当者
    神谷修平 / 澤井俊典
  • 施工
    丹青社
  • 実施設計
    丹青社
  • 照明計画
    Modulex

ガラス原料でつくった「ホワイトサンドウオール」 HARIOは創業1921年、国内唯一の耐熱ガラス工場を保有しているメーカー。初のコンセプトショップの主役は「ホワイトサンドウオール」という一面の壁仕上げ。高品質なクラフトマンシップとガラス原料、という彼らのふたつの特徴をテーマにし開発したものだ。 オーストラリア産の海砂でつくるこの壁は、職人・南雲賢一さんと試行錯誤の賜物。砂の粒子感をリアルに感じさせるために、凹凸をつけた下地を乾燥後、ホワイトサンドで作った左官でその凹凸を埋めることを思いついた。結果として永遠に継ぎ目のない大理石のようなテクスチャーを新たな左官技法が生まれた。 羽田空港とはいえ、JAPANESEをテーマにした、暖簾サインの並ぶ通過動線上のお土産街。いかに、このショップを目的として来訪される場所をつくるかがデザイナーとしての最大のテーマであったので、「木材」「和紙」といった予定調和な「和」を避け、正反対のモノクロのカラースキームで世界観を組み立てた。 伝統的な技法を更新しながら伝統を守っていく「不易流行」のスピリットをかたちにできたとおもう。 この区画はホテルと空港の連絡通路にあるので、旅行者にとって目を引きやすい、シンプルなレイアウトとサイン計画が求められた。スーツケース片手にHARIOのコーヒーメーカーで入れた珈琲をカウンターで受け取りながら彼らの製品を選べるようにゆったりとした回遊動線を用意している。

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物件所在地

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