PERFECT DIARY

ビルディングタイプ
美容
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中華人民共和国 Guang Dong Sheng

DATA

  • ビルディングタイプ
    美容
  • 工事種別
    新築
  • 延べ床面積
    165.5㎡
  • 竣工
    2024-01

CREDIT

  • 撮影
    SU JUNHUA
  • 設計
    齊藤良博
  • クライアント
    広州逸仙電子商務有限公司
  • クリエイティブディレクター
    佐藤可士和
  • アートディレクター
    糟谷義人
  • ムービーディレクター
    中村勇吾
  • モーションデザイナー
    佐藤明日野
  • クリエイティブディレクター
    SUN HSIANG FENG(Perfect Diary)
  • VMD ディレクター
    CHANG WEI YI(Perfect Diary)
  • プロジェクトマネージャー
    谷利行
  • 撮影プロデューサー
    SU JUNHUA
  • 施工
    上海盛創建築装飾工程
  • クリエイティブエージェンシー
    SAMURAI

◾️情報空間から現実空間へ 中国発の化粧品メーカー「PERFECT DIARY」のブランディングプロジェクト。オンラインを基軸に国内で売り上げを伸ばしてきたZ世代向けブランドをグローバル展開するにあたり、ロゴ・ブランドアイコン・モーショングラフィック・プロダクト・パッケージ・店舗空間・コンセプトムービーに至るまで一気通貫しデザインすることで、よりアイコニックなブランドの世界観を構築した。情報空間から現実空間へ、さらに現実空間が情報空間へと拡張する「情報スパイラル」をコンセプトとし、ブランドを加速させる戦略を立て、世界的展開を目指したトータルなクリエイティブディレクションを行った。 ◾️漢字をモチーフにしたブランドアイコンのグリッドデザインシステム 東洋発のブランドとしてのアイデンティティをグローバルに発信したい、というクライアントの意向を汲み、漢字をモチーフにブランドアイコンをデザインした。ブランド名の ”Perfect Diary” は中国名は「完美日記」であり、その中でフィロソフィーとして最も重要な文字「記」を選び、「己の(美しい)日々を表現する(言う)」と、漢字の成り立ちから読み解きブランドアイコンを開発した。完璧なグリッドに沿うグラフィックデザインシステムは、全てのデザイン要素- パッケージ・プロダクト・空間デザインに反映され、ブランド全体の統一感をもたらしている。 ◾️LEDモニターを「壁」として用いることで空間の境界を定義、情報空間の可視化 Z世代向けでネット販売を中心に成長してきたブランドの特性として、非常に多くの情報をスピーディに展開し、独特のブランドの情報空間を構築している点が挙げられる。その現代的で新しい在り方をフラッグシップショップのコンセプトとし、LED モニターを壁面全面に展開することで、あたかも情報のみで空間が構築されているような設計としている。再生されるコンテンツのベースとなるコンセプトムービーは、モーションロゴや、プロダクトを集積したキービジュアルを用いたもので、ブランドアイコンのグリッドの世界感を継承したものとなっている。その他、商品プロモーションなどのあらゆるムービーが壁面LEDモニターに展開され、ブランドの情報=世界観を可視化した空間となっている。 ◾️鏡面素材による反射効果で空間の概念を拡張する 床は磨き仕上げの石材、天井・什器はステンレスのミラーフィニッシュとし、店舗内装の素材を全て鏡面仕上とすることで、LEDのコンテンツが水平方向にも垂直方向にも無限にリフレクションし拡張していく。情報空間の内部に入り込み、ブランドコンセプトを五感で感じられる新たな空間によるブランディング手法を提示している。これらの「情報」は多店舗展開、オンラインメディアでの発信を念頭に入れて制作されたもので、統一されたブランドイメージを鈍化させることなくグローバル展開することを可能にしている。店内の什器もプロダクトがそのまま大型化して置かれたように見えるように、ブランドアイコンのグリッドシステムを踏襲した設計となっている。全てにデザインフィロソフィーを徹底したクリエイティブディレクションを展開している。

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物件所在地

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