
PROJECT MEMBER
本計画は、クラシックカーやアンティーク家具を愛するクライアントの暮らしに寄り添うガレージハウスです。中庭にはポリカーボネートを介して穏やかな光を取り込み、住宅地における騒音やプライバシーに配慮した計画としています。中庭はLDKや浴室、ガレージに面しており、浴室では、周囲の視線を気にせず、シンボルツリーであるエゴノキを眺めながら入浴できるよう設計しました。 LDKは大きな気積を確保し、曲線天井により中庭の光をやわらかく拡散させています。内装は白を基調に、落ち着いた色調の床材を合わせることで、アンティークな家具や雑貨のコレクションが映える空間を構成しています。階段室のトップライトは、書斎やロフト、ドライルームまで光と風を届け、快適な室内環境をもたらします。 ガレージは車と人の動線に配慮し、2枚構成の木扉を採用することで、用途に応じた柔軟な開閉を可能としました。また、内部には小さな木扉も設けており、洗面所と手洗いを共有することが可能です。 さらに、玄関の鍵受けはLDKの断面形状をモチーフにデザインし、出入りのたびに室内の心地よさを想起させる仕掛けとしています。 外装には、クライアントの愛用品であるアンティーク家具や車と同様に、経年変化を楽しめる素材を選定し、クライアントご家族が多忙な日常をも楽しめる住まいとなることを期待しています。