PROJECT MEMBER
八ヶ岳の麓、ウインタースポーツを楽しむご夫婦ためのセカンドハウスの計画です。 敷地は広葉樹と針葉樹が混ざり合う森に囲まれ、隣戸とは100m程の間隔でしょうか。 冬の雪の中のアクセスを考慮し、車が敷地内を通り抜けることができるように森の木々の間を縫う車の動線を描きました。その動線の上にまたがるように、森での最低限の生活をするための直方体の建物を載せました。車は建物の下にアクセスして、直接住戸内に入ることができます。 セカンドハウスは大きな一体の屋根に包まれたワンルーム。両サイドに大きな開口とバルコニーを設け、広葉樹と針葉樹の森の中に浮かぶクライントの拠点ができました。 『日本の住宅をデザインする2』のTEXTより抜粋 大きな空間の作り方 間口2間、奥行き7間のワンルーム空間を実現するための屋根の掛け方を考えた。切り妻や片流れでも架構はもちろんできるのだが、インテリアでの空間の一体化を図るため、棟を平面の対角線上に架けることにした。2分割された屋根面は三角形となり安定する。さらに屋根面の剛性を上げるため、屋根の上下両面をOSB(構造用合板)でサンドイッチ状にして固めた。その軽やかで力強い屋根がインテリアに現れ、別荘の開放的なプランをサポートしている。