
PROJECT MEMBER
東京町田市にあるシーシャバー「C.STAND町田店」の内装計画である。「ボタニカルな内装」という要望を受け、客席と植栽を混在させることで、視覚的・心理的に落ち着ける場を創出した。既存躯体であるRC造のラフな質感を生かし、木材や緑といった自然素材を対比的に用いることで、都市の中にありながら屋外のような開放感を目指している。天井はスケルトンとし高さを確保する一方で、窓際にはルーバー天井を設け、開放性と包まれ感の対比を生む空間構成とした。さらに、有機的な曲面天井は自然界の不規則性を象徴し、空間全体に緩やかなリズムと抑揚をもたらすことで、心地よい滞在環境を演出している。植栽は単なる装飾にとどまらず、ソフトパーティションとして席間のプライバシーを確保しつつ、開放感を損なわないよう計画されている。都市の雑多さを忘れさせるような、都市と自然のコントラストを体現しつつ、サードプレイスとしての新しいシーシャ空間の実現を目指した。