Hoegh Autoliners

ビルディングタイプ
オフィスインテリア

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Vincent Hecht

本案件のクライアントの一番の依頼は、今までとは違ったオフィスを設計してほしいということでした。kクライアントは、10年後も新鮮に見える未来的なオフィススペースを求めていました。これらの要求を、デザインの基礎となる 4 つの概念的なキーワードにまとめて提案しました。 1.明るさ: 非常に明るいカラーパレットを使用しました。空間全体に、明るいオーク調の塩ビタイルを設置し、壁の表面には薄いクリーム色の粗めの左官材(ジョリパッド)を仕上げとして使用しました。粗目の左官材(ジョリパッド)は光を美しく拡散する効果もあります。 2. 景観: 初めて改装予定のオフィススペースに入ったとき、比較的小さなこのオフィススペースからの眺めがこのスペースに非常に多くの特徴を与えていると感じました。この解放感を失わないように会議室、倉庫などを配置しました。 3.壁がない: スペースをできるだけオープンに保つように設計をしました。この開放感を維持するために、可能な限り個室を設置しないようにしました。代わりに、粗目の左官材(ジョリパッド)で仕上げた多角形のオブジェクトをスペースに配置し、オブジェクトの間はガラスで埋めるように設計しました。これらの壁で仕切られた空間は個室のように閉鎖的な空間ではなく、しかしながらオープンスペースとは異なり、半個室のような空間になっています。 またこれらの壁の一部を下または上から切り落とすことで、空間に遊びの要素を加えました。スペース内を移動すると、壁と壁の間のネガティブな空間は、見る角度によってわずかに変化します。閉鎖された個室の中にいるという感覚ではなく、その壁の向こう側に見える景色があり、空間につながりを感じられるように設計されています。 4.セイル&ロック: これらの多角形の壁は、社員や訪問者にきらめく海の岩や船の帆を思い起こさせるような形をしています。 私たちは上記4つのキーワードを元にでオフィス空間の設計を行う提案をしました。 結論:コロナ後に変化する社会にも対応できる、社員のための新しいオフィスの形を提案することができたと思います。オフィスにいる間、空間を自由に移動することは、私たちが提案したオフィスの使用方法の一部です。閉鎖された空間がスペース内にあまり存在しないため、1 日を通して変化する自然光と相まって、スペースの景観は常に変化し、空間が生きているように感じられるような設計となりました。

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