
補足資料






PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- パビリオン・イベントブース
- 構造
- その他構造
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 103.77㎡
- 竣工
- 2025-02
CREDIT
- 撮影
- Yasu Kojima / 大竹 央祐
- 設計
- axonometric
- 担当者
- 佐々木慧 / 近藤まいこ / 齋藤結衣
- 施工
- 篠原商店
- 構造設計
- GraphStudio
- 照明
- Yu light
- パラメトリックデザイン
- 大里健
森から運ばれてきた大量の木材が宙に浮かび、ぼんやりと広場を囲う。この大きく空気をはらんだ森のような空間は、万博のための一時的なランドスケープとなって、地形をつくり、人々が集まるよりどころとなる。半年の間、人工島には世界中から人が集まり、会期が終わると元の場所にかえっていく。この壮大で貴重な機会に応答するような、はかなくも力強く、象徴的な、地球と人のための居場所をつくりたいと考えた。通常、森林で伐採された丸太は工場まで輸送され、乾燥・製材された後、規格化された建材として流通し、どこかで建物の一部とる。今回の計画では、森林で伐採された未乾燥の丸太材をそのまま利用して建築をつくり、会期中を乾燥期間として、会期後に解体して製材し、再販ルートに乗せることができないかと考えた。木材の流通ルートの途中に、会期6カ月の万博を挿入するのである。 未乾燥の丸太材は含水率が高いため重く、乾燥の過程で収縮し、強度が変化する。また、丸太は製材と違い、一つひとつ形状が異なるため、個体差に対応できる構造が適している。これらの課題に対応するため、丸太材が立体的に浮かんだテンセグリティ構造を採用した。これにより、丸太は外気に触れて乾燥が進み、乾燥による材の収縮はワイヤーの⻑さを調整することで追従させることができる。ワイヤーを接合するための加工も丸太端部だけで済むため、解体後に最小限端部だけ切り落とせば、含水率が下がった丸太材ができ上がる。
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