




PROJECT MEMBER
敷地は、京都の烏丸通りから一本外れた路地に位置しており、車が通れないほど狭い私道に接している。通りには古町家を改修した店舗が数件並んでいて、落ち着いた雰囲気の静かな場所である。過去にジャパンバリスタチャンピオンシップ優勝など、数々の実績をもつオーナーは、京都市内に本店と焙煎所を店舗展開しており、今回は3店舗目の計画である。幼少期の頃から慣れ親しんだこの通りに、「街と人、人と人を繋ぐ場所を作りたい」というオーナーの思いから、「街の動線との共存」をコンセプトに計画した。 まずはこの角地の敷地特性を最大限活かし、路地との結びつきを強くすることを考え、デザイン検討した。北側は人通りの多い綾小路通りからの視認性を意識した三連引き戸の開口部を計画、店舗の入口となる西側には、モルタル塗りの門型フレームを挿入し、門型の中に4枚折れ戸を計画した。この2つの開口部が通りとの一体感、街との積極的な繋がりを生むことを意図している。店舗の内装材には、抽出済みの珈琲ガラを混ぜた漆喰壁、人造石研ぎ出しのカウンター等、温かみのある素材を使い、真鍮のアンティーク照明が店内を柔らかに照らす。素焼きレンガタイルが印象的な曲面のカウンターは角の通りから来る人を迎えるような配置とし、おもてなしの精神を表現している。