




PROJECT MEMBER
◼️対話による補助線 都心近郊に建てられた夫婦のための都市型住宅です。外壁の板張りや内部の木現しの仕上げは、日々手に触れる道具や素材の経年変化を楽しみたいという施主の希望を反映したものです。通常、準防火地域では「準耐火建築物」が用いられますが、本計画では素材へのこだわりや敷地条件、内部空間における設計の自由度などを総合的にふまえ、「準延焼防止建築物」を選択しました。開口面積制限というこの仕様特有の制約を設計要素の一つとして捉え直し、建物の配置や間取りに工夫を凝らすことで柔軟に応答しています。 ◼️空間のリズム 天井裏や床下の空間は、通常は設備配管などを納める居住空間としては表出しない「裏の余白」として扱われますが、本計画では設計の過程において、そのあり方に改めて目を向け、考察を重ねました。平面と断面における室の配置によって生まれる「表の空白」、すなわち快適性と機能性を備えた居住空間と「裏の余白」との関係性を丁寧に読み解きながら、水平・垂直方向の境界に意図的なぶれ(襠)を挿入しています。

