昭和こども園(新築)

ビルディングタイプ
幼稚園・認定子ども園・保育所
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日本 東京都

DATA

CREDIT

  • 撮影
    大沢誠一
  • 構造設計
    yAt構造設計事務所
  • 設備設計
    設備計画
  • 照明計画
    岡安泉照明設計事務所
  • 家具設計
    藤森泰司アトリエ
  • カーテン
    安東陽子デザイン
  • サイン計画
    寺田直樹
  • サイン計画
    粟辻デザイン

計画地は世田谷区の昭和女子大学のキャンパス内にある。西門に隣接するその敷地には、元もと幼稚園が建っていたが、キャンパス内にあったステージリーと一体化させ、「昭和こども園」として建て替え運営することになった。要求されたクラスは、0歳児から5歳児まで12クラス、延べ233人の子どもたちのための施設である。 実施設計のプロポーザルが行われた時点では、学園側の要望は4階建てだったが、われわれは園庭を2階レベルに持ち上げることで建物全体を3階に抑えて、季節を問わずお日様が降り注ぐ明るい園庭を確保することを提案した。施設の西側は、およそ50mにもおよぶ道路と接する。子どもたちにはもちろん街にも開放的で圧迫感のない優しい建築を目指した。 園庭の下には、低学年クラスや事務スペース、運動場など多くの諸室を用意し、全体として80字を書くような行き止まりのないプランとした。クラス間の壁もランダムに最小限に抑え、あたかも家具で仕切っているかのようにすることで、子どもたちが自由に行き来できる。2・3階は、プランの自由度を守りつつもできるだけコンパクトにして、活発な年上の子どもたちが各クラスどこからでも園庭に直接飛び出せる。 園庭にはふたつの丘をつくった。丘をつくることで、園庭の上では子どもたちは楽しく駆け回り、その下では多くの光を事務所の奥まで優しく導く。また、園庭には大きな中庭と大階段を用意した。中庭は、1階の大きな平面に光を届け、年下の子どもたちは外でも安全で自由に活動することができる。また、大階段は古典的な対正面性を意識しながら、キャンパス内の広場から直接アプローチできるようにした。 新しいこども園では、旧園舎のステンドグラスや壁画タイル、風見鶏などを積極的に使い、外装は屋根などの色を踏襲することで、卒業生にも親しみを感じてもらえるようにした。さまざまな操作と配慮の結果、この「昭和こども園」が、歴史と伝統を重んじる昭和女子大学らしく、キャンパスと街の顔となるようなファサードを持つ建築になることを望んでいる。

物件所在地

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