
PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- パビリオン・イベントブース
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 25㎡
- 竣工
- 2025-07
CREDIT
- 撮影
- 大崎真幸
- 設計
- COLOHU
- 担当者
- 大崎真幸
- 施工
- 株式会社FDC
「包む」ことをテーマにギフトラッピングを手がける〈つつみ屋工房〉の展示会ブースの計画である。ブランド名にも含まれる“包む”という行為を空間全体に拡張することを意図し、ブース全体をやわらかく包み込むような曲面の幕板をデザインした。背面壁はあえて湾曲させることで、通路の斜め方向からもサインや展示棚が自然と目に入るよう視認性を高めている。什器は二つのL字型カウンターで構成され、それぞれに異なる役割を与えている。ひとつは通路コーナー部分に対して正面に開き、来場者が商品に手を伸ばしやすいよう高さを抑えた陳列棚を備え、もう一方は内側へ窪むように折れ、ギフトラッピングの実演や対話が生まれる“ひらけた場”としての機能を担う。また什器には実際にギフトラッピングに使用される包装紙を曲面状に貼り付け、ブランドの素材や色彩の魅力を什器に織り込むことで、来場者の視線を引き寄せるアイスポットとしての役割を果たしている。やわらかく包まれた空間の中で、モノと人、人と人とがふとしたきっかけでつながる、そんな出会いと発見を生む場の創出を目指した。