
PROJECT MEMBER
岐阜県揖斐川町の病院の駐車場跡地に計画した住宅。 敷地は1400㎡と広大で、背後には田んぼと谷汲の山が広がっている。 アスファルトの撤去やその後の舗装にかかる費用を考慮して、既存の駐車場のアスファルトをランドスケープとして捉え、アスファルトに馴染む造園をしつつ、背後の山並みに馴染む様に片流れのワンボリュームの住宅を配置した。 ボリュームはできる限り奥行きを薄く計画することで、南側の広大なアスファルトのランドスケープと北側の風景の間で生活することを強く意識することができるのではないかと考えた。 大きな片流れのボリュームの中央には吹き抜けを設け、大きな影を空間に作り出した。 大きな影により、北側の壮大な景観は明るく浮かび上がる。 吹き抜けに設けた合板と間柱を合成した大きな梁により、内部の無柱空間を実現し北側の景観を切り取ることと内部の開放感を実現している。