




補足資料







PROJECT MEMBER
Solar Locus|光の軌跡、時の器 太陽光発電企業の理念を体現するため、オフィスを単なる執務空間ではなく、自然の根源である「光」を感じられる場所として計画した。意図したのは、本来不可視である光と影の軌跡(Locus)を空間に留めることであり、建築そのものを「光の容器」として捉え直すことで、利用者が日々の業務の中で自然のリズムを感じ、都市の中で静かに佇むことのできる空間を目指した。 都市の喧騒に佇む、巨大なコンクリートの塊(マッス)。その堅牢な外殻内に透明なガラスのヴォリュームを配し、「重量感」と「浮遊感」を共存させた。ファサードの円弧形状は、太陽の運行軌跡を幾何学的に表現したものであり、コンクリートの表情を和らげつつ、内部からの視線を空へと導いている。 外殻の内壁は、建築における「第五の立面」として、光と影を受け止める垂直のスクリーンとなる。コンクリートシェルに点在する円形開口が南台湾の直射日光を適度に濾過し、柔らかな光として内部へ拡散する。壁面をゆっくりと推移する光の帯は、時間の流れを静寂に刻み込み、人々の感覚を呼び覚ます。 外殻とガラス量体の間の「呼吸する中介空間」は、光と風が静かに交錯する場所となる。同時に、建築は閉じるだけでなく、都市へとその身を開いている。足元の大きなアーチは、街路の気配を敷地奥の庭園へと優しく招き入れ、公と私の境界を緩やかに溶かす。一方、空へ向かう上層の開口は、都市のスカイラインを絵画のように切り取り(フレーミング)、静かな対話を生み出している。 南台湾の過酷な気候に対する建築的アプローチとして、厚みのあるコンクリート外殻を「熱的緩衝帯」とし、西日を遮るとともに、内部との間のヴォイドによって「煙突効果」を生み、自然換気を促進している。環境負荷を最小限に抑え、気候特性を読み解くことで、持続可能な環境性能を確保した。
