補足資料

台湾出身のご主人、グラフィックデザイナーをしている奥さんと二人の子供が暮らす住宅である。 とても個性的な若いクライアント。 そんなクライアントからの家に対する要望は大きく分けて2つ。 「カラフルであんまり明るすぎない家」というものだった。 場所は石川県の古い木造住宅と田畑に囲まれた市街化調整区域の土地。 はじめて土地を見た時に北側に広がる大きな田畑の景色があまりにも美しく、その景色に向かって大きな窓を設けることを設計での最初の決定事項とした。 裸電球、コンクリートの床、ベニヤの建具や壁など簡素でチープな材料を使い、ローコストな住宅を実現した。 予算を抑えるために下地材を多用したのだが結果として、その下地材がもつストイックさがインテリアとしてもプラスになったように思う。 外壁の色や内装の壁紙、家具の色などはグラフィックデザイナーである奥さんと子供達が楽しんで選んだこともあり、その「楽しさ」が家の表情となって現れた。 設計者としてこのプロジェクトに関われたことを幸運に思う。

