GLION ARENA KOBE VIPエリア

ビルディングタイプ
体育・スポーツ施設・ジム
4
104
日本 兵庫県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    繁田諭
  • 設計
    株式会社クル
  • 担当者
    荒川志織 / 大坪元気 / 松山崇 / 山本花純
  • 施工
    株式会社スペース
  • 照明計画
    ライトスタイル

本計画は、約1 万人を収容できる神戸の新アリーナにおけるVIP ラウンジの設計である。当施設はバスケットボールのホームアリーナとしての機能を中心に、コンサート、国際展示会、フォーラムなど多用途に利用されることを前提としており、地域の新しい交流拠点としての役割が期待されている。 施主からは「従来型VIP ルームではない空間を提供したい」との要望を受けた。 これに対し設計では、従来の物質的なラグジュアリーを提供するのではなく、神戸の文化や都市性を背景に、人と人の交流や滞在の体験そのものを新しい時代のラグジュアリーとして捉え、人が自然につながり、時間や体験そのものに価値を見いだせるVIP 空間を提案した。南に海、北に山を臨む神戸らしい景観を手がかりに、方位ごとに異なる表情を持たせることで、自分の居場所を感覚的に把握できる仕掛けを設けている。また、兵庫県産の土や和紙など地域素材を用いた仕上げによって、地域文化を体感できる内装とした。 スイートラウンジの家具配置については、均一な並列を避け、形状や配置をランダムにすることで動線を柔らかく誘導し、視線が交差する場や死角をつくり出す。これにより、一人で落ち着ける居場所と他者と交流できる場が共存し、利用者がその時々の過ごし方を自由に選べる空間となっている。 本計画は「空間構成」「地域素材」「家具計画」を通じ、体験や交流を中心とした新しいラグジュアリーを実現することを意図している。

物件所在地

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