Cooperate Lounge

ビルディングタイプ
その他オフィス・企業施設
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58
日本 茨城県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    淺川敏/Satoshi Asakawa
  • 設計
    子浦 中
  • 担当者
    子浦 中/川鍋 哲平/大金 司

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの、つくば市で3つ目となる物流拠点「ZOZOBASEつくば2」の休憩ラウンジ「Cooperate Lounge」である。これまでのZOZOBASEと同様に、使いやすさ、拡張性、フレキシビリティを求められた。  ラウンジは大きく二つのエリア分けられる。最初にスタッフが休憩ラウンジに入ると、アプローチがある。ZOZOBASEで働くという意識を切り替る場所として、落ち着いて神聖な雰囲気があるアプローチでは、たくさんのスタッフが行き来し、あたかも街道のようだ。つくばには、筑波山の参拝客で繁栄した黒板塀の続く街道が残っており、このエリアには、ZOZO社がこれまで以上に繁栄するようにとの想いから街道のような意匠を採用し、「街道ラウンジ」と名付けた。次に、街道ラウンジに平行して大きなワンルームのラウンジがある。ここは、スタッフが休憩をとるメインエリアで、天井は8層の木が縦横方向に格子を組んで出来ている。この巨大な格子天井は、日本最大級と言われるつくば万灯大神輿の担ぎ棒のようであり、たくさんのスタッフが互いに協力しながら大神輿を担ぐというイメージから、このようなこのような意匠を採用し、「神輿ラウンジ」と名付けた。また、神輿は災いや災難を清めると言われており、ZOZO社や働くスタッフに災難がないようにという願いを込めた。  この「Cooperate Lounge」では、ZOZO社のコーポレートカラーや天井の木、軒のLGSのような素材、椅子の脚やアームの線材が重なり合いながら全体を構成している。この様子は、スタッフが協力し合いながらZOZOBASEを支えている姿にも重なる。  これまでの「Big Eaves Lounge」や「7 Gates Lounge」、今回の「Cooperate Lounge」のように、たくさんのスタッフが働く施設において、スタッフの個性と多様性、使い勝手に応えつつ、ZOZOグループの一員としての一体感が得られ、同じグループで働くスタッフ同士の連帯感を高める意識させる建築のあり方を探った。

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物件所在地

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