
PROJECT MEMBER
奈良盆地のほぼ中央、人口8,000人程度の小さな町に鉄道が開通して約100年が経過しました。大阪・京都まで電車で所要約1時間という利便性から、1970年(昭和45年)代以降に急速に住宅団地と工業団地が広がりました。町内唯一の結崎駅の利用者は約2,000人/日、つまり町人口の1/4が電車で町外へ通勤通学しています。 住宅団地が建設されて半世紀、当時のニュータウンは高齢化が進み、人口の流出が進むという典型的な課題を抱えています。駅舎も老朽化が進み、駅前広場は歩行者や車の動線が一致していない等の課題もありました。 川西町では、駅前に潜在する様々な課題点の解決を図り、未来志向のまちづくりの起爆剤とするため、近畿日本鉄道株式会社・奈良県と協力し、鉄道駅舎の改築、駅前公園の再整備、ロータリーの移設、駐車場・駐輪場の新設、公衆トイレの新築などが計画されました。 当社では、その基本計画段階から関わらせて頂き、住民巻き込み型ワークショップ「結崎駅フューチャーセッション」の企画・司会・運営・情報共有、駅舎・トイレ・スロープ・駅併設賑わい施設・交番等の基本設計・実施設計・監理に加えて、駅前公園のデザイン監修など、建築と土木の領域を超えてトータルに関わらせて頂きました。 町民みんなが集まり、我が事として使える駅前を目指して、大和棟の古民家をモチーフに、懐かしくもモダンな機能とデザインに仕上げました。 結崎駅に賑わいを創りたい、という川西町民の夢は10年の歳月を経て、駅併設シェアキッチン・広場という形で実現しました。 2016年(平成28年)5月〜2017年(平成29年)3月 住民巻き込み型ワークショップ 結崎駅フューチャーセッション企画運営 2017年(平成29年)5月〜2019年(平成31年)3月 結崎駅前広場・公園 基本計画(デザイン監修) 2019年(平成31年)4月〜2020年(令和2年)3月 結崎駅舎・構内待合室・スロープ等 基本設計・実施設計 公園トイレ 基本設計・実施設計 2021年(令和3年)4月〜2022年(令和4年)3月 川西町発注の公園・トイレ等 工事監理 近畿日本鉄道発注の駅舎・構内待合室・スロープ等 工事監理 2022年(令和4年)9月〜2024年(令和6年)1月 川西町発注の駅併設賑わい施設 基本設計・実施設計 2024年(令和6年)4月〜2025年(令和7年)3月 川西町発注の駅併設賑わい施設 工事監理
