




PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 79.47㎡
- 竣工
- 2024-03
CREDIT
- 撮影
- 吉田誠
- 設計
- /360°
- 担当者
- 納谷新 / 太田諭 / 内山大輝
- 施工
- 株式会社悠和
- 不動産コンサルティング
- 創造系不動産
築17年の都内マンションの一室を、夫婦ふたりのために改修した。 クライアントの要望は、化学物質の影響がない素材を選ぶこと、30年後にも古びない普遍的でシンプルな空間にすること、そして木のぬくもりや素材の肌ざわりを感じられることだった。 クライアントは化学物質に敏感であり、またコントラバスを演奏するため、「素材」と「音」の両面から快適な環境づくりを重視した。 もとの3LDKを2LDKに改め、水まわりは住戸中央にあるものの、廊下を境に左右がわずかにずれており、このズレを柔らかくつなぐように、コントラバスを思わせる曲面の木のルーバー壁を挿入した。この壁は、玄関・寝室・オープンスペース、水まわり、リビングダイニングという3つの空間を緩やかにつなぎ、演奏時には吸音の役割も果たしている。 床は空間ごとに用途や居心地に合わせて天然素材を選び、壁は漆喰で仕上げた。素材はすべてサンプル確認を経て慎重に選定し、時間とともに変化する肌触りや質感が、空間に微細な変化と豊かさをもたらす。既存のダクトによって抑えられていた天井は、ルートを整理することで高さを確保し、折り上げ天井として空間に奥行きをもたらした。素材と音が呼応する穏やかな住まいとなった。

