袖壁の間

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮
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1,991

補足資料

平面図
図面
アクソノメトリック図
図面

DATA

CREDIT

  • 撮影
    貝出 翔太郎
  • 設計
    ATELIER405
  • 担当者
    西村 達矢
  • 施工
    ハウズ・サポート株式会社

本計画は、生活リズムや活動の異なる三人の家族が互いを尊重しつつ、気ままに集うことのできる住まいを志向したものである。 計画に際し、以下の4項目を設計上の指針とした。 ①互いの気配を感じつつも適度な距離感を生み出す〈襞〉のある空間構成 ②南北の環境差を緩和しつつ空間の広がりを獲得するワンルーム的構成 ③ライフステージの変化に追従し得る分割・置換可能なルーズな設え ④改修費用を抑えるための既存水回り配置の踏襲 これらの条件を統合する手法として、空間全体を主従関係をもたない6グリッドとして整理した。各グリッドは、生活行為を想定した寸法をもとに、サッシや玄関扉などの既存要素を束ねるように設定している。 セルを分節する袖壁はグリッド交点より900mmずつ控え、「交点」が認識されない程度に留めた。これにより半個室的なセル同士がルーズに繋がっていく状態が生まれている。籠るような場所から全体の広がりを感じる場所へと、身体の移動に伴ってシームレスに切り替わる「伸縮する空間」である。特に斜め方向への視線の抜けは、奥への意識を誘い、身体の移動を促す心理的な広がりをもたらしている。 また収納を集約せず、空間の性格や行為に応じて分散配置した。ネットワーク状に分布するモノの存在は、グリッドの境界をより曖昧にし、空間を緩やかに繋ぎ直す要素となっている。居住者は袖壁やモノの間を縫って”さまよい歩き”(註)ながら居場所を移し、ほどよい見え隠れや小さな発見の連続を享受している。結果として、限られた60㎡を高い稼働率で使いこなす、動的で開放的な生活の場となった。 (註)小嶋一浩 『小さな矢印の群れ』 TOTO出版 より引用

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