おおむらこどものクリニック

ビルディングタイプ
医療施設
9
324
日本 長崎県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    浜田 昌樹
  • 設計
    DAN設計室
  • 担当者
    中村創 / 中村弘美 / 石橋ちひろ
  • 施工
    高瀬建設株式会社
  • 施工協力
    小林建設株式会社
  • コンサルタント
    山下医科器械株式会社
  • サインデザイン
    PINHOLE
  • サイン施工
    ヨシトメ工芸株式会社

子供が行きたくなるような子供クリニック、ずっと居たくなるような子供クリニックをつくりたいと考えました。 子供のスケールに合わせた小さな切妻屋根の連続する「家」のようなクリニックを計画しました。起伏のある屋根が周辺の街並みと調和し、深い軒下空間・縁側のようなデッキ空間が子供たちを迎え入れ、自然と人々が集い、賑わいが生まれる、地域に開かれたクリニックを目指しました。 小児科には子供だけでなく保護者も来院するため、「子供」と「保護者」どちらにも配慮したクリニックにしたいと考えました。子供がくつろぐことが出来る「家」のような落ち着きのあるクリニック、保護者にとっても居心地がいい「カフェ」のような長居したくなるようなクリニックを目指し、子供の恐怖心を和らげると同時に、保護者もくつろぐことが出来、地域の方々に親しまれるクリニックになるよう計画しました。 従来の冷たい印象のクリニックではなく、木々に囲まれ、開放的で暖かく、子供が来たくなるようなクリニックにするため、積極的に木を多用し、子供が安心して診察を受けることが出来るような暖かみのある診察室・処置室になるようデザインしました。 診察台やテーブルは病院を感じさせないように木質感・素材感を生かした家の家具のような親近感のあるデザインで統一しました。 待合室は天井のヒノキ合板と構造梁を露出させることで、木質感を強く体感出来、屋根形状を踏襲した待合室天井は場所によって天井高さが変化し、心地よい天井のリズムを体感できる空間が生まれました。また、妻側に大きな開口を設け、植栽に囲まれたクリニックは開放的で、木漏れ日のような光が差し込む明るいクリニックになりました。 クリニックのロゴは、大村市の市の花である「サクラ」と、院長先生の大好きな動物である「ウサギ」「ゾウ」をモチーフ考えました。 感染者用と非感染者用の2つの待合室を「ウサギの待合室」「ゾウの待合室」と名付け、衝突防止サインには桜の花びらが舞い散るようなデザインとし、子供に親しまれるクリニックになるようなサイン計画にしました。 植栽計画として、クリニックに来ることで季節感を体感してもらいたいと思い、「こどもの庭」という四季を感じることの出来る庭を考えました。 春に咲くサクラ、初夏のアジサイ、秋に紅葉が楽しめるカエデ、冬に赤い実をつけるソヨゴなど、親しみやすい植物や、ジンチョウゲ、タイムなどの香りのある植物を採用することで、こどもが興味を持ちやすく、自然と学びのきっかけを与えてくれる庭を計画しました。 クリニックに通うことで、こどもの成長を感じるとともに、植物の成長・変化、建物の経年変化等、時の経過を感じながら、地域の方々の記憶に残る建築になることを願っています。

物件所在地

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