




いわゆるテナントオフィスビルは、都市においてどこにでも存在するが故に、大通りに対する景観や都市における空地形成を良質なものにしていく責務を担っている。 テナントオフィスビルが、都市に対して少しずつでも積極的に関わりを持ち始めることで、都市と建築の価値を高められないかと考えた。 当計画は、象徴的なテラス付きテナントオフィスビルと地域に開かれたポケットパークを創出した民間企業による開発計画である。 計画敷地は、大規模開発が進む大通りに面し、商業地域と住居地域を跨いで位置する。 青山エリアでは、表通りから一本小路へ入ると、住宅地のスケール感を併せ持つ街区構造により、ブティック、庭先の植栽等、街の小刻みなシークエンスを楽しめる。 また、計画敷地に従前あった既存建物は、低層階にスーパー、上層階に公団住宅といった用途だったことから読み取れるように、元来ヒューマンスケールを備えた敷地である。 本計画では表通り(都市スケール・商業地域)と小路(ヒューマンスケール・住居地域)により生まれる都市の二面性こそが、本敷地が持つ魅力(敷地の固有性)と捉え、これを引き出していく建築・ランドスケープデザインを目指した。
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