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リアス海岸の住宅 目の前に日本海を臨む敷地一帯は、リアス海岸が広がるダイナミックな地形の景勝地として知られ、周辺は迷路のように入り組んだ路地が独特の街並みをつくり出している。これは北風が吹き抜けるのを防ぐため交差部がクランクした枡形構成という、この地域ならではの特色である。この特有の路地構成を1階平面に取り入れることで建築ボリュームを分節し、周辺環境との調和を図っている。 外観やエントランスホールはリアス海岸をモチーフとした地形のような構成となっており、南側においては建築形状を上階に向かってセットバックさせ、丘のような形状とすることで街並みとの連続性を確保している。 一方、北側は立体的な枡形構成のような形状とすることで、北風が街へ吹き抜けるのを防ぐことを意図している。外部仕上げに関しては、下部が岩肌で上部に木が生い茂るリアス海岸の外観的特徴を建築にも呼応させるべく、下層には洗い出しによって骨材を露わ にした岩肌のようなコンクリートを、上層には杉板型枠による木目調のコンクリートを採用した。この2段構成は、内部空間の仕上げにも適用することで建築との統一感をつくり出し、内外の一体感の醸成にも貢献している。
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