




補足資料

PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 80㎡
- 竣工
- 2025-05
CREDIT
- 撮影
- STUDIO SEN / Yuki Seshimo
- 設計
- miyata norikazu
- 施工
- 株式会社BaB
【11°の住戸改修】 マンション住戸のリビング拡張計画である。 解体範囲を最小限に抑えながら、既存リビングに隣接する2室をとりこみ、子どもスペース・読書スペース・作業スペース、など 多様な居場所を受け入れるL型の大きなリビング空間を生み出した。 空間の広がりを受け止めるように、L型出隅部には全体を見渡す視点場としてペニンシュラキッチンを配置。 入隅部にはPSを抱き合わせながら、書斎、飾り棚、収納を兼ねたボックス状の設えとして機能を与えた。 そして、これらの改修プランの軸として整形な構造グリッドから僅かに11°振れた1本の既存梁を参照し、新たな計画グリッドとして重ねる。 L型のリビングはパースペクティブが強調された歪な形状へと転換され、キッチンはL型に対し斜を構えることでリビング全体の視認性が向上し、 書斎は鋭角に振れることで微かな閉塞感が落ち着きを与える。 11°というわずかな微斜角は、空間上の不便さ(デッドスペース)ではなく、程よい違和感を与えながら、 住空間に対して機能的に作用することを目指した。 仕上はラワン合板や躯体現しなど、荒々しい素材を採用しつつも、グロス高めの白塗装とR形状の端部の設えが全体を中和させる。 また各仕上げ材の範囲はグリッド毎に縛られることなく双方に展開し、床や天井の段差も相まってグリッドの混在・複雑性を助長させた。 結果的に、二つのグリッドの主従関係は視点場によって反転し、双方の取り合いを媒介することで、空間の微斜角が顕在化する。 画一的なマンション住戸に与えた僅かな違和感が、住まい手の多様な想像を掻き立てる空間として、暮らしの豊かさに繋がることを願う。