Blind Monkey 2nd

ビルディングタイプ
バー・居酒屋

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Takuya Yamauchi
  • 設計
    NUDE DESIGN

東京の地下にひっそりと佇むスピークイージーバー「Blind Monkey」は、これまでスタンディングを主体とした賑やかな空間として親しまれてきた。コロナ禍を契機に、滞在性の高いシート席主体のバーへと業態転換を図り、落ち着いた時間を過ごせる空間へと改修した。 
既存店は「鉄」を主とした無機質で暗い空間であったが、改修にあたっては、より明るく温かみのある空間への転換が求められた。スタンディング形式からシート形式へと変化するなかで、過度に閉じることなく、自然な距離感のなかでコミュニケーションが生まれる場とすることがコンセプトの起点となった。 そこで、木や石といった自然素材を主軸に据え、素材が持つ温度感を活かした空間構成とした。照明は間接照明を中心とし、明るさを「反射と拡散」で確保することで、地下でありながらも柔らかく包み込まれるような穏やかな空気感をつくり出している。 
正方形に近い躯体のなかで席数と居心地を両立させるため、カウンターはL型に配置した。個々の視線や距離を緩やかにずらすことで、プライバシーを保ちつつ、バー全体としての一体感を生み出している。また、壁面の設えやカーテンによって音の反射を抑え、地下空間でありながら、会話と音楽が同じ距離感で存在する環境へと配慮した。 
訪れる人は、落ち着いた光と素材に包まれながら、それぞれの時間を過ごすことができる。ひとりでも、誰かとでも、無理のない関係性のなかで滞在できる、静かな賑わいを内包したバー空間となった。

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