




PROJECT MEMBER
標高2,190mの御嶽山登山道・王滝口7合目の田の原の敷地に建つビジターセンターである。御嶽山の雄大な山並みと連続し、山並みに呼応するような斜め棟の伸びやかな屋根をかけることで一体感のある風景をつくっている。外壁は地域の岩石を詰めた〈蛇籠〉とし、周辺の景観と調和しつつ来訪者への視認性の高い〈赤い屋根〉の建築である。 三笠山と北御嶽山を繋ぐ旧古道を想起させるような軸線上にある、建物の2つのボリューム間の大階段からのアプローチとしている。大階段は御嶽山の印象的な風景をフレーミングするとともに、来訪者が休憩できる場となる。大階段西側にトイレを、東側に事務室・飲食スペース・展示スペースを集約している。飲食スペースには大きく開放できる建具を設け、気候の良い時期は内外を一体的に利用できる。展示スペースは囲まれた展示物に集中できる「学ぶ」展示室と、外壁上部ガラス越しに御嶽山を眺めながら「考える」展示を組み合わせた、その場所とつながる展示計画となっている。 屋根架構は明るく温かみのある木曽地域産材のヒノキ・カラマツの方杖・垂木とし、一部を鉄筋コンクリート造の壁・天井とすることで、万が一の御嶽山からの噴石対策として、より安全性の高い二重屋根としている。
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