




PROJECT MEMBER
標高742mの道の駅・三岳に隣接する王滝川沿いの敷地に建つビジターセンターである。木曽駒ヶ岳の雄大な山並みと連続し、山並みに呼応するような台形の斜め棟の伸びやかな屋根をかけることで一体感のある風景をつくっている。外壁は地域の岩石を詰めた〈蛇籠〉とし、周辺の景観と調和しつつ来訪者への視認性の高い〈赤い屋根〉の建築である。 建物中央部の王滝川への眺望を誘う大階段が木曽駒ヶ岳の印象的な風景をフレーミングしている。大階段は将来的には王滝川が眼下に広がるデッキスペース・散策路と接続し、エリア全体が回遊性のある川岸テラスを創出する。北側に事務室・展示スペース・多目的室を、南側に飲食スペース・トイレを集約している。展示スペースは王滝川側に設けることで、展示物を「学ぶ」展示室と、風景を眺めながら「考える」展示により、その場所とつながる展示計画である。また、閉館時の地域活動拠点としての利用もできるよう、多目的室には外部からの通用口を設けている。 架構は明るく温かみのある木曽地域産材のヒノキ・カラマツの柱・梁・方杖・垂木としている。大階段上部は屋根面の幾何学的形態を活用した三角トラスにより、柱の少ない印象的な半屋外空間をつくり出している。
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