地域資源を活かした循環型オフィス

ビルディングタイプ
オフィスインテリア

DATA

CREDIT

  • 撮影
    西優紀美
  • 設計
    株式会社コプレイスアーキテクツ
  • 担当者
    小松剛之 / 戸井達弥
  • 施工
    寺島陸斗

長野県飯綱町に本社を置くM社オフィス移転に伴うリノベーションプロジェクト。場所は廃校利活用として令和元年に旧牟礼西小学校からいいづなコネクトWESTとして整備された建物内の元図工室である。地域資源を大切にする建築主は隣接する土地に古民家を保有している。そこに自生していた樹木の伐採に伴い、オフィスの内装材は伐採した樹木を1年間乾燥させた材料にて大半を確保した。オフィスとしての執務空間と関係性のある人が立ち寄りたくなるコミュニティスペースが共存するよう計画し、「M社インキュベーションセンター」として運用される。働き方が多様化する中で建築主の周囲には沢山の仲間や協力者が集い、常に賑わいがあった。そこで、オフィスとして5.6m角の執務空間を回転させながら内側に配置し、残りの余白にはキッチンスペースや会議スペース、個室ブース、倉庫機能などを点在させている。入れ子状に計画したオフィスは、どちらが表でどちらが裏なのか、使う人の立場でその空間性を楽しめるような設えとしている。給排水工事や電気工事などの専門工事はプロに依頼し、木工事は地域内の人材育成の観点から工務店に頼らず林業を主戦場とする地元出身の若手大工を招聘した。伐採後、1年間自然乾燥させた材料は多少の狂いがあったものの、2×6材(38mm×140mm)を間柱として@455に配置し、片面を針葉樹合板で面を構成している。入れ子状の執務空間は空調的にも照度的にもエリアを限定することで省エネ化を図っている。入れ子内は程よい緊張感を生み出し、余白に面したラフな仕上げは緊張感を緩和し介在する人々の多様なコミュニケーションを促している。このプロジェクトを経験し、森とオフィスの現代的な寄り添い方を発見したことで地方における循環型社会への課題解決の一例になったように捉えている。

物件所在地

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