水とともに過ごす、群馬の風景とつながるテラス

ビルディングタイプ
レストラン
3
223
日本 群馬県

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    株式会社パーク・コーポレーション / parkERs
  • 設計
    株式会社パーク・コーポレーション / parkERs
  • 施工
    小野里工業株式会社

園内最大の池に面して計画された「MINAMO TERRACE」は、レストラン・デリカフェ・マーケットを内包する複合施設である。 水辺の風景と一体となりながら、食事や買い物、滞在そのものを楽しめる場として計画した。 本計画のテーマは「水」と「群馬の地域性」。 池の水面や周囲の花畑と呼応するよう、施設全体には水のうるおいや揺らぎを感じられる演出を散りばめている。館内各所に施した水滴アートフィルムは、光の入り方や視点によって表情を変え、屋内にいながらも水辺にいるような感覚を生み出す。 レストランでは、群馬の旬の食材を味わいながら、季節とともに移ろう宿根草・多年草のナチュラルガーデンを望むことができる。 また、デッキテラスにはファニチャーを配置し、水のゆらぎや花々に包まれて過ごす時間を演出している。 素材選定においては、地域資源の循環と多様な表情づくりを重視した。 レストランには卵の殻を用いた床材や県内古材の壁、伝統工芸である竹皮編みを取り入れ、食の時間に温度と奥行きを与えている。 デリカフェでは富岡製糸場の外壁をモチーフとした赤煉瓦ブロックを採用し、群馬の産業の記憶を空間へと写し取った。 マーケットでは、県内で廃棄されるコンクリート供試体や園内で発生した枝材、きびそを用いたディスプレイを構成し、素材そのものが語るストーリーを可視化している。 空間の象徴となるのが、レストラン内に設けた竹皮編みのトンネルである。 建築家ブルーノ・タウトの指導のもと群馬で育まれた伝統工芸「竹皮編み」を用い、池の水面へと導く通路であると同時に、季節の花を飾る花籠としての役割も担う。現在、県内でこの技術を扱える作家は一人のみという背景を踏まえ、実物を見て、触れ、体感できる場として空間に組み込んだ。 レストランに隣接する多目的ホールは、レンタル利用にも対応できる構成とし、壁の表層には県内古材を採用した。木が刻んできた時間の濃度によって、レストランとは異なる空気感を生み出している。照明のシェードにも竹皮編みを用い、手仕事の温度が伝わる空間を目指した。 水と風景、素材と人の手。 MINAMO TERRACEは、それぞれ異なる機能を内包しながらも、群馬の自然と文化を五感で体感できる滞在拠点として計画されている。

物件所在地

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