O HOUSE

ビルディングタイプ
戸建住宅
4
318
日本 栃木県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    青木 心平
  • 設計
    青木建築設計事務所
  • 担当者
    青木 心平
  • 構造設計
    青木建築設計事務所

本計画は、栃木県に建つ木造平屋建て住宅である。 施主の要望は、過度に奇抜ではない間取り・外観とすること、リビングは高天井で開放的な空間とすること、ZEH相当の省エネ性能を確保することであった。 工事費に制約があったため、地元工務店の施工能力に合わせ、在来工法による標準的な納まりや材料を採用し、可能な限り複雑な造作を避けた設計とした。その上で、標準的な工法・材料を用いながらも、素材感を感じられる空間をつくることを目標とした。外観は色数を抑え、同一色でまとめることで、ディテールを極力排したシンプルな構成としている。 敷地は東側が前面道路、西側には畑が広がる環境である。一般的には西側に開口部やリビングを配置することが望ましいが、本敷地では常時西風が吹き、畑からの砂ぼこりが建物に直接当たるという特性があった。そこで、西側への開口を抑え、東側に開いたL型の配置とした。また、道路からの視線を緩やかに遮るため、建物と一体化したカーポートを東側に設けている。 外観には、砂ぼこり対策および耐久性を考慮し、フラットな金属板外装を採用した。屋根も同色の金属屋根とし、統一感を持たせている。屋根に溜まった埃が雨水によって外壁を汚すことを防ぐため、水下側には軒を出すデザインとした。カーポートから玄関までは、雨に濡れずにアプローチできる動線としている。 内装では、リビング天井を構造用合板の野地板現しとし、素材の表情を生かした。天井は緩やかな勾配天井とし、455mmピッチで細い梁材を配置することで、空間にリズムを与えている。天井には設備を設けず、壁付け照明を主とすることで、天井面をすっきりと見せた。収納家具やカウンターは造作としたが、特殊な納まりは避け、大工工事の中で対応可能な範囲に留めている。 結果として、シンプルで統一感のある内装と、田舎のスケールに調和した外観を両立し、特別な工法に頼らずとも開放的な空間を実現できたバランスの良い住宅となった。 新たに家族も増え、これからの穏やかで幸せな暮らしとともに、建物が長く寄り添っていくことを願っている。

物件所在地

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