MIAMIA kuramae

ビルディングタイプ
カフェ
9
502
日本 東京都

補足資料

平面図
図面

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Kohei Yamamoto
  • 設計
    ara
  • 施工
    Packratworks

この建物は、1923年の関東大震災後、復旧用として米軍から支給された米松を用いて再建され、1945年の東京大空襲も逃れたという。以降100年以上にわたり、精米店を営む一家によって大切に維持されてきた。穴の空いた箇所を紅茶の缶やブリキ板で補修した跡、小さな増築、工夫された収納など、暮らしのなかから生まれた工夫が建物の随所に刻まれている。それらをできる限り残しつつ、新たな操作を注意深く重ねていった。   1階には、豊島区東長崎で2020年にオープンしたMIAMIAの2店舗目となるコーヒーショップが入る。大きな引き戸を開けると、中央に据えたカウンターを人が囲む構成。スタッフとお客さんの役割が固定されず、互いに動き、会話が自然に生まれる。1店舗目から続くコンセプトを受け継いだ空間である。 2・3階は一室ごとの宿泊スペースとした。2階は、T字路の突き当たりという立地を生かし、窓を開けるとまるで街に投げ出されたような開放感を味わえるセミダブルのベッドルーム。3階には、リビングと寝室、テラスを備えたスイートルームを設けている。革製品や木工、茶箱など、周辺に根づくものづくりの技術を参照しながら、町で繰り返し目にする素材やディテールを室内に取り込んだ。   古い建物だからこそ現れる隙間や歪み、配線や配管といったふだん隠れている部分を、可能な限りそのまま見えるようにしている。建物は人の手でつくられるため完璧な幾何学ではなく、私たちと同じように歳を重ねていく。そして、自分たちの手で手入れを続けていける対象でもある。 そのことに気づくきっかけとなるようなデザインとしている。

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