




補足資料


PROJECT MEMBER
<水脈と風がつくる、里山の滞在風景> 山に蓄えられ、土の中を巡る水と、地形に導かれて流れる風。 サトヤマテラスは、この目に見えない自然の動きそのものを、滞在の風景として体験する建築である。 敷地近隣には「滝の不動尊」と呼ばれる湧水地があり、山からの豊かな水は、 長く人々の暮らしと信仰を支えてきた。水は川や水路として現れる以前に、 土の中で植物や微生物を育み、里山の環境を形づくっている。 建築は、それらの流れを妨げないよう、大地への接地を最小限に抑え、軽やかに浮かぶよう配置されている。 環境シミュレーションにより風の流れを可視化し、敷地全体に柔らかな風が巡るよう、建物の形状と位置を導き出した。 点在する小さなキャビン群は、生態系の一部のように佇み、水脈と風の流れを受け入れる「里」を構成している。 メイン棟のデッキテラスは、里山へと大きく開かれ、柱のない屋根の下で、風と景色をそのまま受け止める居場所となる。 また敷地内には、水の力を身体で感じる「滝サウナ」と、土や木に包まれ里山の内部に入り込むような「山サウナ」を設け、 大地の異なる表情を体験として立ち上げている。 サトヤマテラスは、建築が自然を支配するのではなく、水脈と風景の一部として、 人の記憶に静かに残る場所となることを目指した。