




補足資料
PROJECT MEMBER
区画整理という行政主導の操作の後、誰もが通り過ぎる間口4メートルの敷地が残された。大都市圏ではなく、ここは地方都市である。 その細さは諦めの理由ではなく、思考を研ぎ澄ますための条件だった。 18坪程の土地に、家族が住まい、小さな仕事場を抱えながら日常を営む。 建物の間口は一間半。 通路は居場所となり、空間は生活に編み込まれていく。 床面積確保のためには縦に重ねて高層化するのが定石かもしれないが、周囲の住宅にも合わせた木造2階建ての中でどう暮らしの自由度を最大化するかを考えた。 制度が生んだ小さな敷地に、生活と仕事、家族の時間を重ねるための建築。 イッケンハンハウスは、制限を可能性へと転換する、ひとつの静かな応答である。

