




補足資料



訪れた当初、土間からは草が生えており、蛻の殻。 外皮はひどく痛み、屋根からは光が差し込んでいた。 すべてを真新しく改修することは予算的にも難しく、 改修する範囲を見直す必要があった。 そこで我々はこの建物を「脱皮」させることにした。 古びた外皮を脱ぎ、一部を抜け殻のように残す。 そして現代の生活に適応した新たな姿を並べた。 新たな身体には外骨格の強度や性能を高め、 再生された新しさの表明や、四季折々の色彩を映しとれるように真白い外観を与えた。 一方は元の家屋の外郭に、自然の中に心地よく佇めるだけの手当てを施し、 抜け殻のまま残した。 真白い住居の隣にあるのは制約のない領域。 夏と冬が扉を超えて入れ替わるように、 異なる世界の領域を自在に行き来するような、 二極をトリップする暮らしに可能性を感じている

