庇の下に、暮らしが集まる家

ビルディングタイプ
戸建住宅
6
480
日本 愛媛県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    藤村泰一
  • 設計
    株式会社KADO一級建築士事務所
  • 担当者
    大橋
  • 施工
    株式会社富士造型

大きな屋根は、家を覆うためだけのものではない。 内と外のあいだに生まれる庇は、雨を待ち、風を感じ、 ただそこに居ることを許してくれる場所。 家族の距離をやさしく近づけ、 何気ない時間を、特別な風景へと変えていく。 この家は、住むための「箱」ではなく、 暮らしが自然と集まる「居場所」をつくる住宅である。 この住まいは、松山の気候に寄り添いながら、日々の動きが自然につながる平家住宅として計画しました。東西に広がるワンフロアの構成により、階段の上り下りを必要とせず、家族それぞれの居場所へ無理なく行き来できることが特徴です。 玄関には土間空間を設け、来客時にはそのまま続き間の和室へと案内できる一方、家族はホールを通ってリビングへと向かうことができます。人が集まる場と、日常の生活動線を緩やかに分けることで、使い勝手と落ち着きを両立しました。和室は続き間として使えるため、行事ごとや来客、家族の集まりにも柔軟に対応します。 リビング・ダイニング・キッチンは、家の中心に据えられ、どこにいても家族の気配が感じられる配置です。さらに東側には子供室と主寝室をまとめ、生活音が自然に落ち着いていくよう、奥へとプライベート性が高まる構成としています。子供室には勾配天井を活かしたロフトを設け、遊びや学びの場として成長に合わせた使い方が可能です。 南側には深い軒と庇が連続し、アプローチから縁側、庭へとゆるやかにつながります。靴を履いたり、腰を掛けて庭を眺めたりと、内と外を行き来する日常の動作が自然に生まれる場所です。 設備面では、家全体を第一種換気でマネジメントする換気システムを採用し、部屋ごとの温度差を抑えながら、少ないエネルギーで快適な室内環境を保ちます。高い天井のある空間でも空気が滞りにくく、季節を通して心地よく過ごせる住まいとしました。 大きな屋根の下に、光、風、動線、そして家族の時間が無理なく重なり合う。毎日の暮らしを支える「使いやすさ」と、長く住むほどに心地よさが深まる住まいです。

物件所在地

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