The Warp

ビルディングタイプ
パビリオン・イベントブース
アワードバッジ

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Dua Photography Studio / Mitsubishi Jisho Design
  • 設計
    株式会社三菱地所設計
  • 施工
    セルフビルド

The Warp|時間を超える、再生可能な茶室建築 The Warpは、日本の伝統木工と3Dプリント技術を融合させた、まったく新しい建築のプロトタイプです。2024年のドバイデザインウィークにて発表されたこの茶室は、「日本の古き伝統から、革新の絶えない未来都市へと誘う、時空を超える体験」をテーマに設計されました。 来場者はまず静謐な日本庭園を歩み、茶室へと向かいます。かがんで入る小さなにじり口をくぐると、目の前に広がるのは、有機的にねじれた木質の空間。自然とテクノロジーが交差する、詩的で静謐な時間が流れ始めます。 この建築は、約900枚におよぶすべて異なる曲面パネルで構成されています。素材には、木材を加工する際に必ず発生する「木粉」という副産物を再利用。それに植物由来のバイオプラスチックを加え、リサイクル可能な材料として3Dプリントで出力しました。さらに、日本の伝統的な「継手」技術を応用したドライアセンブリー(乾式篏合)により、接着剤も金属も一切不要。工具なしで、誰でも直感的に組立・解体・再移設が可能です。 この製作プロセスでは、特殊な大型設備を使わず、一般的な小型3Dプリンターを活用。設計から製造・施工までを分散型で行うことで、運搬時のCO₂排出を削減し、地域経済への参加や市民の関与も可能にしました。完成後も、使用済みパーツを再び粉砕し、再プリントすることで、持続可能な「循環型建築」として機能します。 The Warp は、素材、構法、デジタル技術、そして文化のすべてが「再生」される建築です。ただ見るだけでなく、触れ、運び、組み立て、解体するプロセスに誰もが参加できるこの建築は、「建築は誰かが作るもの」から「誰もが関われるもの」への転換を示唆しています。 私たちはこの作品を通じて、「過去から未来への橋渡しとなる建築」のあり方を問い直し、再生可能な文化、再生成される都市、そして人と自然がもう一度つながる風景を提案しています。 The Warpは、未来に向けた問いと希望を内包した、時間を超える建築体験です。

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