




補足資料

PROJECT MEMBER
鉄道会社デジタルソリューション事業部の新たな拠点である。 対象地はJR大阪駅に近接する駅ビル内に位置し、東西へ向かって長く伸びる軸線そのものが空間の骨格となりうる約100メートルの細長い平面をもつ。正面には原広司の梅田スカイビルが静かに立ち、眼下には「うめきた」と総称される再開発エリア、グラングリーンが広がる。過去と現在が重なり合うこの眺めは、すでに完成された構図として揺るぎなく、与えられた前提そのものが空間の強い骨格となる。 細長く大きく解放された空間に、東から西へ、奥から外部へと連続する二つのグラデーションを重ねる。東端には最も公共性の高いエントランスホールを配置し、そこから西へ進むにつれて、公から私へ、オープンからクローズドへと空間の性格が緩やかに移ろう。同時にグラングリーン・スカイビルへと大きく開くこの場所固有のオリエンテーション、身体的な開放性をレイアウトに組み込む。 400・600・1200mmのモジュールを空間と寸法の決定ルールとして重ねる。システム天井やカーテンウォールの割り付けといった建築的なスケールから、身体に最も近い400mmのモジュールによる造作家具に至るまで、公数としてリズムを反復させる。100メートルという距離にわたり公数の繰り返しによって分節された視覚的なグリッドは、ライトグレイからグレイ、ブルーグレイと抑制された色彩により、用途や領域の違い、空間の段階性を補完する。 複製・反復される単位は、新たなクリエイティブを生み出す人材が集まるこの空間において、人と人、人と場所を結びつけ、人々がそれぞれの居場所を発見し、空間の中に自らを定位させる補助線となるようにと考えた。
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