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「pas de calais(パドカレ)」は自然素材の素朴でやさしい風合いとコンテンポラリーな独創性が調和した世界観を持っている。 また、同ブランドは環境に負荷をかけない染色方法や再生可能な素材の使用、その調達に至るまでサスティナブルな活動を心がけ、信念をもってものづくりをしている。 そのようなブランド背景と風土に根差した福岡の手仕事から着想を得てデザインした。 店内の仕上げに採用した茶褐色の左官材は小石原焼や博多人形といった福岡の伝統工芸にオマージュを捧げている。何世紀も前から材料として使われてきた素朴な土の表情とその色彩を際立たせることで、長い時間をかけて営まれてきたこの地の風土や文化背景がほのかに薫るような空間にしたいと考えた。 床面の左官仕上げには経糸と横糸に見立てた目地を入れ、グリッドに合わせて錆鉄板を敷きエリアを分けた。グリッドのモジュールに呼応するように素材が立ち上がり、什器となっている。また、サスティナブルな観点として什器で用いている無垢材や錆鉄板は再利用を前提としている。丸太から切り出された木の塊は細かくサイコロ状に細断することで木レンガとし床に敷き詰めることで年月を経た趣を持ち再使用に適した材料となる。 内装材に環境負荷に配慮した素材を用いることで、ブランドのサスティナブルな取り組みと地球環境に敬意を示したいと考えた。 店舗中央のアートウォールは複雑な織りで紡ぎ出される博多織の幾何学柄にインスピレーションを受け、立体的なアレンジを加えた。床面グリッドの延長上にある同じモジュールのアルミニウム板に捻じれを加えることで印象的な陰影を与えた。そして金属独特の光沢を抑える加工を施し、強烈な白い光で照らしだすことで鈍く光を反射する象徴的な佇まいとなっている。 福岡の地で長い間営み続けられてきたものづくりのエッセンスと現代的な感性を融合させることでブランドが追求するクラフトマンシップの真髄を体現したデザインとなっている。
