即の庭 

ビルディングタイプ
その他文化施設
36
2,424
日本 東京都

補足資料

平面図
図面
断面図
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断面図
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展開図
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水盤詳細
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水源詳細
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PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Jumpei Suzuki
  • 設計
    Kunst-Wet
  • 施工
    大成建設東京支店 / 山越造園

この庭園改修は、リニューアルした新しい美術館と共存しながらも、今までの庭園と異なる新しいイメージを加えること、という話から始まりました。この庭園がある地域は、江戸時代には広大な武家地の一部であり、昔、敷地の大半は、水景と豊かな森を持つ日本庭園として使われていたとされています。その後、美術館の創設者である畠山即翁によって1940年代に移築された茶室のために作庭され、即翁により収集された数々の銘石とともに、武蔵野台地の雑木林の豊かな植栽が庭園内に残されました。今回の改修提案は都内に残された貴重な雑木庭園を尊重しつつ、それに対して、「自然を移しこむ境界壁」、「土地の記憶を映す水盤と枯流」、「新旧をつなぐ、新たな散策路」という3つの異なる空間要素の挿入を新たに行っています。出来上がった新しい庭は、即翁の’即’、また新旧の庭の不即不離で共存する様を表し、即の庭と呼ぶことにしました。 境界壁には、光輝合板という特殊な表面処理をしたアルミの板を使用することで、庭園の持つ四季の色を映し出し、夏には緑に、秋には赤く色づきます。また、枯流は、過去に庭園内に存在したといわれる小川と池を再現するように、既存の地形を利用して上流(水源)から下流(水盤)への全体の流れを自然の川に見立て、抽象的に表現しました。水源脇の枯滝には荒々しい国内の山石を、枯れ流れには角の取れた国内の川石を選定し使用しています。東京の中心に武家地の趣を残す、美しい豊かな植栽を尊重し、 畠山即翁 による作庭の美しさを引き立て、武家屋敷の雑木庭として使われていたこの土地の歴史を未来につなげる計画です。

物件所在地

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