うみクル

ビルディングタイプ
パビリオン・イベントブース

DATA

CREDIT

  • 撮影
    山内紀人
  • 設計
    大成建設一級建築士事務所
  • 担当者
    勝又洋
  • 施工
    大成建設
  • 構造設計
    大成建設一級建築士事務所

海からやってクル、風でクルっとまわる、明るい未来がやってクル。「うみクル」は⼤阪・関⻄万博EXPOアリーナに併設した物販施設である。会場が海辺にあるごみの埋め⽴地であることに着⽬し、この惑星を構成する海と大地の循環を物質化した強いメッセージ性を持つ建築を目指した。 外装材は100%海洋プラスチックごみから生成しており、全部で5,000枚、ペットボトル30,000本分のプラスチックを使用した。魚の群れが青空を泳ぐような群造形が夏場の強い日差しを和らげ、木漏れ日空間を創出する。SUSワイヤーで吊るした魚の鱗のようなパネルは、材料強度、⾵洞実験、暴露試験など、あらゆる試練を乗り越え、風を受け流す形態を導き出した。風の流れにあわせて表情を変化させる、ゆっくりと呼吸する生き物のような建築である。 色鮮やかな青空と海の景色に調和する外装材を際立たせるために、構造体はリユースを前提にローコストでシンプルな単管を採⽤した。本計画では単管の接合部のディテールが重要なポイントであると捉え、ステンレスを切削加⼯したミニマムでスタイリッシュなオリジナルクランプを開発し、仮設感のない建築を実現。複数のパーツを接合する構成とし、⼿作業で組⽴・解体が可能な仕組みとなっている。 半年という短い時間であったが、海と空の風景を纏い、人々が時を共有し体験を分かち合う祝祭の情景に溶け込む「寛容さ」が、この建築の存在意義を示していたように感じている。

物件所在地

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