三栄工業株式会社本社21工場新築工事

ビルディングタイプ
工場・倉庫

DATA

CREDIT

  • 撮影
    エスエス/彦坂
  • 設計
    トヨタT&S建設一級建築士事務所
  • 担当者
    加藤雅之 / 森 祐人
  • 施工
    トヨタT&S建設株式会社
  • 構造設計
    トヨタT&S建設一級建築士事務所

地方都市の工業専用地域に建つ工場のプロジェクトです。周囲のまちなみに対してどのようなことができるか、工場で働く人の環境がどうすれば良くなるかということを考えて設計を進めました。 まず周囲のまちなみに対しての考えです。敷地は国道に面していて周辺には多くの工場があります。このまちの文脈にそった材料を用いつつ少し周辺の建物と外観に変化をつけることで、まちの分節点として、国道沿いのイメージを変えることを意図しました。 具体的に言えば、鋼板の外壁含む仕様材料は周辺にあわせつつ、工場における大きな壁と横連窓、灰色の外壁というイメージを緩和すべく設備バルコニーによる分節、窓が少ない黒色の外壁といった構成としています。 工場で働く人に対しては、休憩エリアを工夫して働く環境を改善しました。この時に元々敷地にあった良さを建物に取り入れることを考えました。 まず敷地の中にはレベル差がありました。敷地調査を行った際に高いところから低いところに向けて視線が通るイメージを残したいと考え、休憩エリア内の床レベルを変えました。このことによって床と前面道路と揃い内外の繋がりが強調されました。副次的な効果として床の操作によってスペースが分節され場所の選択肢が増えたことや一方向を向いて話が聞きやすい階段上のスペースが生まれましたことが良かったと考えています。 また、敷地が少し高いところにあったため良く視線が抜けていたこと、敷地の中によく太陽光が入ってきていたこともできるだけ再現したいと考え、トップライトや吹抜、廊下端部の大窓を計画しました。 結果として、視線が抜けるようになって限られたスペースであった休憩エリアが広くみえるようになりました。 建築とは体験する芸術だと考えています。体験したあとどのように人の記憶に残っていくかということが、建築の評価だと捉えています。 竣工後に敷地周辺を走った時に風景が切り替わる起点になった印象を感じたこと、建物内に入った時に分節された床やトップライトからの光をみて周辺敷地との連続を感じたことなどがあり、人の記憶に残る建物となったと考えています。

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