




PROJECT MEMBER
クライアントが雑誌で出会った「丸太のカウンター」に強く心を掴まれたことが、この空間づくりの出発点となった。 五感に響く素材やアートとの“出会い”を何より大切にし、選び抜かれた要素のみで構成された空間である。 道ゆく人の視線を受け止めるファサード越しの景色を「もう一つのインテリア」と捉え、外部から切り取られる店内の風景までも丁寧にデザインした。 「静けさ」「余白」「素材のコントラスト」「光と影」をキーワードに、構成は極力ミニマルに。照明の当て方や陰影を繊細に操作することで、選び抜かれた一点一点が際立つよう演出している。 樹齢60〜80年の赤松の古材を滋賀から取り寄せ、その断面の美しさに着目し、ミラーの意匠にも反映した。 動線の中心にはアート作品を据え、空間全体の印象を決定づける“核”として機能させている。 この空間は、施術のための機能を超え、「その場に身を置くこと」自体が豊かな体験となる建築的装置である。 日常の延長に、美術館のような静謐さと余韻を宿す場として立ち上げた。
