




補足資料

PROJECT MEMBER
現代美術ギャラリーNANZUKAが運営するアートバーである。二つの異なる雰囲気の空間を所属アーティストとコラボレーションしながら計画した。誰でも入店可能なメインバーは宇宙を想起させるスペーシーな空間に、中村哲也氏の製作によるカウンターや椅子・テーブルなどの作品や空山基氏の大型作品が飾られる。床壁天井をすべて金属パネルで仕上げ、照明や映像作品の光を乱反射させることを狙った。メインエリアからの隠し扉の先にあるVIPバーは全く異なった雰囲気の木質の空間とした。カウンター天板やスピーカーは大平龍一氏による一本の丸太から削り出された彫刻作品である。天井の木パネルは木目が目立ちすぎないように薄いグレーで調色し、壁の左官は出隅に大きなRを取り、素材感がありながらも作品の背景となるディテールで納めている。店舗を外からのぞけるように設けた魚眼レンズを仕込んだのぞき窓や、ドアの引手を兼ねた内照式看板など、設計的なチャレンジも多く盛り込んだ。多くのアーティストとの協業から沢山の刺激をもらいながら竣工したプロジェクトである。

