




補足資料

PROJECT MEMBER
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 72.1㎡
- 竣工
- 2025-12
CREDIT
- 撮影
- keiko kudomi
- 設計
- RhytHm architects
- 担当者
- haruka karube / yukako matsumoto
- 施工
- green建築工房
都市の一室に、森のような静けさと木漏れ日の気配を宿すこと。 マンションというコンクリートの箱のなかで、自然の感覚をどこまで取り戻せるのか。本計画はその問いから始まった。 目指したのは建築的な開放性ではなく、身体がとらえる感覚の密度である。光の滲み方、影の重なり、空気の留まり方といった微細な変化を通して、時間がゆっくりと溜まっていくような住空間を構想した。 片側採光という条件のもと、南面開口からの光を空間の奥へ導くことを主題とした。壁や天井は明度を保ちながら素材感をもたせ、光を反射し、吸収し、時間帯によって表情を変えていく。移ろう光そのものが、森のゆらぎのように空間に生命感を与えている。 造作ベンチ、すのこベッド、ヨシ障子といった家具は、機能要素ではなく身体性を整える建築的装置として位置づけた。光や空気の通り方、姿勢や視線の高さを繊細に調整し、裸足で触れる感触や季節ごとの温度までを想像しながら素材を選定している。 限られた開口部とコンクリートの箱という条件のなかで、光と影、家具による身体性の調整が重なり合い、都市にいながら自然の中に身を置くような、静かな内的広がりを生み出している。本計画は、そうした感覚を受け止めるためのひとつの実験であり、場所性に左右されない普遍的な住空間を探る試みである。
