


補足資料








PROJECT MEMBER
長崎県のハブのような位置にある諫早市。その中心部の商店街の中腹にある築95年・国登録有形文化財に登録された旧銀行がリノベーションされることになり、その一階に50人規模のレストランを依頼された。単なる飲食店というわけではなく、トークイベントやセミナー、演奏会、結婚式など地域の多目的な拠点施設として運営していきたいということだった。しかし予算はかなり限られており、新たに建築的な間仕切り等をつくる余裕はなかった。そこで我々はひとつのテーブルを提案した。すべて同じ形状の、3つの円弧から切り抜かれたテーブルを空間全体に配置し、その組み合わせ方によって多様な使い方が工夫できるようなものである。歴史ある建物そのものには一切手を加えず、副次的に配される家具によってこれからの利活用を考えるというバランスがこの場合は相応しいと考えたからだ。地域循環に配慮し、天板には長崎県産材を活用している。 このテーブルは「卓」や「台」としての直接的な機能だけではなく、空間に「輪郭」を与えている。この輪郭が活動に応じて多様に変容し、空間に様々な表情と役割をもたらしてくれる。

