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西新宿のコンクリート造のマンションの一室を弊社オフィス兼シェアオフィスに改修した。 ㅤ 本計画ではオフィス空間に少しでも多くの床面積を確保するため、既存コンクリート躯体現しの内装とすることとした。一方で、運営形態が無人による24時間営業を前提としていたため、安定的な室内環境の確保やコンクリート躯体の保全のための断熱対策が同時に必要となった。 ㅤ そこで防災用品として利用されているエアマットの空気層に着目した。半透明のエアマットを断熱カーテンとして応用し、部屋全体を囲うことで、日が差し込み透明感のある内部空間と、高い断熱効果を両立したデザインを考案した。結果、エアマット特有の中空形状の重なりは、光が反射拡散して室内を明るくすると同時に、木漏れ日にも似た影を床に落として移ろい、光の変化や時間の流れを演出することにもなった。また断熱対策をカーテンとしたことで、中間期にはそれらを開け放ち、季節のよる空間の変化もより楽しめる計画とした。 改修したマンションは80年代に建設されており、室内のコンクリート躯体は非常に荒々しく、様々な痕跡が残され雑然としていた。それらを白塗装等で隠すことなく、あえて艶の強いクリア塗装とすることで、その雑然さを反射という光の表情で覆い、空間全体にまとまりを与えると共に、光による時間の移ろいを視覚的に強調する空間とした。 本計画ではリサイクル性の高い木材でありながら、その特徴や質感がセメント板に近いMDFを多用し、コンクリート躯体に囲われた空間との調和を図っている。トイレ、バックオフィス、キッチンはカラーMDFで仕上げた壁面内部にコンパクトに収め、利用者スペースを最大化する計画とした。オフィス空間は同じくカラーMDFで制作した背の低い什器とテーブルが配置され、小さいオフィスながら開放感を感じられる空間を目指した。
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