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[ まちの行燈となる社務所 ] 1660年創建という歴史を持つ神社の一画に建つ社務所の建替え計画。 施主からの要望は大きく2つ、「本殿とは対照的な箱型のデザイン」「祭事だけでなくまちへ開かれた多様な社務所」であった。本殿は曲線を描く入母屋屋根が特徴的であり、付随する社務所も境内の建物と調和する様に大らかな屋根を張り出したデザインとするのが一般的であろう。対称的な箱型のデザインを検討する際、閉じた箱ではなく軒下を持った奥のある箱とする事で対照的でありながら調和が取れる様に計画した。 1階部分の社務所は神事の待合いの他に受付・授与所の機能を持ち、2階は職員宿舎を兼ねて居住スペースを設けている。境内側2階に設けたルーバーは職員宿舎部分への視線をカットすると共に日射の制御、夜間は境内やまちに対して行燈の様な灯りを与えてくれる。計画敷地は境内に隣接しているものの奥まった場所となる為、参道からのアプローチを内部まで引き込みバリアフリーで出入りが出来る形とした。床材を内外同じタイルで仕上げる事でアプローチからひと続きとなる様計画した。また既存の宮司職舎と軒のレベルを揃える様に外壁の仕上げを切替える事で軒下空間が連なる様意図している。祭事には軒下空間をたまり場としてはもちろん、待合室と一体で利用する事で多彩なイベントにも対応する社務所となる事を期待している。
